if...
もし、この世から君が消えてしまったとしたら――オレはどうするだろう？
泣くだろうか？
絶望するだろうか？
君を、呼ぶだろうか？
声を失うまで。
なら、君はどうする？
オレがもし、君の元から去ったら。
永遠に君に微笑むことがなくなったら。
君は、泣いてくれるだろうか？
絶望してくれるだろうか？
オレを、呼んでくれるだろうか？
声を失うまで。
そう思った。
だから問うてみた。
そうしたら君は「くだらん」と鼻で笑った。
「そうだな」
俺も笑った。
「貴様が死ぬときは――」
まっすぐオレを見て、君は言った。
「その時は、俺が死ぬときだ。貴様が死んだらすぐに後を追ってやるさ。
俺のいないところでくたばることは許さん。
もしそんなことをしてみろ、俺は地獄まで貴様を追って、無理矢理にでも連れ戻すからな」
「それは怖いな…」
――追ってきて。
どうかこの世の果てまで。
地獄の底まで。
捕まえて。
この魂を
抱き締めて
その腕の中に。
管理人風邪ひき記念
ガラッ
「うわっ！(驚)飛影!!どうしたんだこんなに朝早くから！？」
「蔵馬…」
「何です？ああ、寒いから早く入ってください(戸を閉める)」
「……(がしっ)」
「な、何？(掴まれた腕を見る)」
「いいか…オレは、お前さえこの世にいればあとはどうだって良いと思っている」
「……………は？」
「例え魔界が消滅しようと、人間界が破滅に向かおうと、だ」
「…………な、どうしたんですか急に…熱でもあるんじゃ…(///)」
「例え幽助が女だったり、」
「……え゛？」
「桑原が魔族だったり、雪菜が女番長になったとしても…だ…(ばったり)」
「うわっ!!ちょっ…飛影!?飛え……何だ？この熱さ…まさかホントに熱か!?飛影!飛影!!」
完。
管理人髪切り記念
ガラッ
蔵「いらっしゃい、飛影」
飛「………蔵…馬？」
蔵「ええ、オレですよ」
飛「………切ったのか」
蔵「懐かしいだろ？ちょうど飛影に会った時、この位の長さだったからね」
飛「…何故急に切ったりした？」
蔵「知ってる？人間界では失恋をすると髪を切るんですよ」
飛「―――――………」
蔵「あ〜あ、オレの恋は短かったな…」
飛「………(くるり)」
蔵「飛影」
飛「うるさい」
蔵「冗談だから、帰らないで下さいよ」
飛「…………」
蔵「何怒ってるんです？」
飛「…………」
蔵「オレが、貴方が浮気したような物言いをしたから？」
飛「…………」
蔵「それとも、オレに別の想い人がいるんだと思った？」
飛「…………」
蔵「返答が無いということは、両方正解だね(くすくす)」
飛「……うるさいぞ、お前はっ」
蔵「そんなオレが、好きなんでしょう？」
飛「…………」
蔵「(くすくす)解かりやすいな〜、本当に」
飛「……もういい、黙れ」
蔵「おっと。明日会社があるから、お手柔らかに頼みますよ、飛影(くすくす)」
一番辛いのは、君が傷つくこと
オレの何気ない一言で、君を哀しませてしまうこと
いつだって、君はオレを想ってくれているから
君の視線が
切なすぎるほど真剣な君の眼差しが
苦しくて
痛くて
嬉しくて
それでもオレは気付かないふり
それに込められている君の想い
君の真実
君自身気付いていないだろう
その奥深くに眠るもの
それはすべてマヤカシ
マボロシ
ゲンソウ
サッカク
早くそれから覚めればいい
そうすればもう君は傷つかなくていいんだ
もう苦しまなくていい
オレは君を傷つけずにすむんだ
オレは傷つかずにすむんだ
熱い、炎のような瞳
それに焼き焦がされ崩れてしまう
堪えられない
この、熱には
節分SS。
「あ、飛影。ちょうど良いところに。はい、これ付けて」
「！？何だこれは！？」
「外に出て」
「おい、こら待っ…」
「鬼は外――♪」
ビシッ！バシッ！！
「！！！？？？」
「福はうち――♪」
「な…な…」
ピシャッ！！(窓閉)
「……………………」
ヒョオォオォオォオォ…………
ガラッ
「飛影、もういいよ」
「……………」
「おやご立腹」
「当たり前だ！！」
「ごめんごめん、今日節分だから」
「節分……？？」
「そう、家の中から災いを起こす‘鬼’に豆をぶつけて追い出して、かわりに‘福’を招くんだよ」
「(それでこの鬼の面か)…………？―――おい」
「ん？」
「ということは、俺はこの家の災いということか？」
「そんなつもりで飛影に鬼をやってもらったわけじゃ…;;;」
「しかし、あの扱い方はそうは思えんな」
「そんなわけないでしょう？(ちょっと反応が見たかっただけで…笑)」
「ほーう」
「な…何か？」
「よし、なら俺は鬼だ。鬼は家の主に災厄をもたらす。覚悟しろよ、蔵馬」
「―――――…………え？？ちょ、ちょっと……」
この後どうなったかは、皆様のご想像にお任せいたしますｗ
完。
2003?〜2006
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