まったく、毎回毎回手当てをするオレの身にもなってほしい。
何だって貴方はこんな無茶をするんだ。
ほら、また化膿しかけてる。
動かないで。消毒できないでしょう。
何日も放置してるからこんなことになるんだ。
聞いてます?飛影。
――……まだ何か隠してるな?
見せて下さい、ほら!
っ……あー……これはまた……
大したことないわけありませんよ。
ほら、じっとして……て、何やってるんです?貴方は。
ちょっ……何考えてるんだ!
血が飛ぶでしょ!血が!
………言っても聞かないんなら縛りましょうか?
そんな趣味はないでしょう?
だったら大人しくして下さい。
あ、いっときますけど、今晩はおあずけですから。
あたりまえでしょ、傷開いたらどうするんだ。
どうせまた手当てするのはオレなんだから。
そんなカワイイ顔したってダメなものはダメだよ、飛影。

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耳元で喚くな!傷に響く。
仕方ないだろう。腕のあるやつを相手にしたんだ。
大体お前は俺のことを言える立場か。
戦いの度に傷ついて死にかけてるのは貴様だろうが。
俺はこれぐらいで死にはせん。
だがお前は――……いや、もうどうでもいい。
っそこはいい!
これぐらい三日あれば治る!大したことはない!
放っておけと言ってるだろう!
………………、何で貴様がそんな顔をする。
やめろ、痛みなど感じていないはずのに痛くなる。
何考えてるかだと?それはこっちの台詞だ。
っ、縛らんでいい!
当たり前だ。
フン……まあ、縛る側なら考えてやらんでもないがな。
今夜あたり試してやっても―――……何だと?
何でそうなるんだ!こんなものあと五時間あれば塞がる!
…………またその顔か。
仕方がない。今回は聞いてやる。
だからあんまりそのカワイイ顔を近づけるな。抑えきれなくなるぞ?

**Indifferent**

自分のことには無頓着な二人。
2006?


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